自社のプリンタで、PANTONEを検証してみた。

colors palette
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PANTONEとは?なんぞや。

EPSON SureColorP9550の左にこんなマークがついております。
これは、この色が印刷できるように思えます。
実際に、この機種には、インクジェット用の特色インクがCMYK以外にオレンジ・グリーン・バイオレットの3色が搭載されています。
ならば、どんな感じになるのか検証してみることにしました。
幸いにも、フォーミュラーガイドなるものをもっていましたので、検証可能です。

PANTONEってあまり聞きなれないと思いますが、インクなどの海外メーカーってイメージです。
印刷ではヘキサクローム(CMYK+GR(グリーン。オレンジ))の6色印刷が有名らしく、2版多いため、色の発色が良い印刷ができるようです。
詳しくはhttps://www.pantone.jp/を見ていただければと思います。

私がその中で、着目しているのは、特色インクです。
普通の印刷物にはない冴えた色味であり、印刷の基本のCMYKインク、そのほかに多くの色のインクが直接刷ってあり、色を決めるのに指定しているものもあります。

Adobeイラストレータで使う

良いのは、Adobeイラストレータで設定ファイルが標準搭載で指定できるとこです。
特色インクを使用して冴えた色味があり、実際にそのインクを使うわけではありませんが、色を伝えるのには適したものと思います。
実際は、RIP(ラスターイメージプロセッサ:印刷に必要なプログラム)上でシミュレーションした色として使うことができます。
メニューのウインドウ > スウォッチライブラリ > カラーブック > PANTONE+Solid Coated、にあります。
※Solid Coatedを使うのは光沢紙なのと発色が良いからです。

左の写真の右側にスウォッチのウインドウ内にカラーチップ名が並んで左に色が小さく表示されています。
左側のウインドウ内のスウォッチオプションが選択されているPANTONE 477Cの中身になります。
カラータイプが“特色”と言うのが特徴です。印刷した際にその部分を名前で別で設定した内容の色データで、統計的に色を導き出しますので、実際はCMYKは何色でも構いません、しかし内容をわざわざ修正する必要もありません。

実際に印刷してみた。

PANTONE Color Simurator 印刷

RIPに入っているサンプルデータをRIPで読み込み、ラスタライズ(線描きデータをドットに変換するための計算作業)を行い、EPSON Surecolor P9550、で印刷します。
用紙は当社で定番で発色の良い光沢紙で印刷をした。
中央に置いてあるものがPANTONEのカラーチップです。
CoatとUnCoatの2種を持っているが、光沢紙なのと色指定に使うので冴えた色としてはこの方を使います。
自社でプロファイルを作っているので、どのような結果がでるのか楽しみです。

結果は?

全体のチップの中から、色が偏らないように、無作為に選択してみました。
色の検証は写真ではできませんが、直接チップを当てると比較になると思います。
RIP上で一番あわない数値だったものは、蛍光色風なインクのものでした。

使ってみた感想

まったく同じ色にはなりませんが、別々に見たら同じ色かな?程度に見える感じです。
自分の感覚でこんな色では無いのかなど、想像して決めるより、はるかに近い色がこのチップを持っていれば指定が可能であると思います。
しかし、大問題があります。
このチップの金額が高いのです。実際の印刷インクを何千色も刷っているので、大変な作業と思いますので、その金額が実際高いのか?といえば安いですが、色を参考にするにはお気軽に購入できるものではないですが、対応して印刷できるところがあれば色の指定の不安が少なくなることは大きいと思います。
もし、色にこだわりがありカラーチップを持っているデザイナーなど、少量ポスター、デジタル作品など御用がありましたら、ぜひ、お声がけいただければ幸いです。
一度体感したら、病みつきになるかも。

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